タリン新市街の見どころ

このページでは、タリン新市街の「建築博物館」、「ロッテルマン・センター」、「ヴィル・センター」、「国立歌劇場」、「自由の広場」、「占領歴史博物館」などの観光名所をご案内します。

タリン旧市街・ヴィル門のすぐ東側にはソ連時代の高層ホテル「ソコスホテル・ヴィル」が建っています。この辺りは「ヴィル・センター」、「ロッテルマン・センター」など代表的なショッピングセンターがあるタリンの中心です。近年は港周辺の再開発も進んでいます。 旧市街の南側には「エストニア国立歌劇場」など、帝政ロシア時代からの建物が残っています。 その西側は独立戦争の記念碑が建つ「自由の広場」と「占領歴史博物館」があり、ソ連との因縁の歴史を感じさせるエリアでもあります。 ヴィル・センターの南側はビジネス街になっていて、「ラディソン・ブルー・ホテル・タリン」「スイホテル・タリン」「ラディソン・ブルー・ホテル・オリンピア」など高層のホテルが集まっています。

タリン新市街の地図

建築博物館

旧市街北東部をKanuti通りから出て来た場合は、そのままMere puiestee通りを渡ってAhtri通りに入ると、左手に建築博物館(Okupatsioonide muuseum)があります。 この石灰岩の建築はもともと塩の倉庫で、現在はエストニアの建築の変遷を時代を追って学ぶことができます。タリンの町のジオラマもあります。

住所:Ahtri通り 2番地 開館時間: 12時~午後6時(水曜) 12時~午後8時(木曜) 11時~午後6時(金曜~日曜) 休館日:月曜、火曜

ロッテルマン・センター

ロッテルマン・センター(Rotermanni Keskus)は、建築博物館のすぐ南にある巨大なショッピングセンターです。 この辺りはかつて「ロッテルマン地区」と呼ばれ、19世紀には工場地帯だったものの、その後荒廃してスラム化していました。 しかし、近年になって再開発が行われ、2007年に工場の建物と現代建築を組み合わせた複合施設として生まれ変わりました。 かつての工場を改装した中心部には広場があり、季節によって様々な市が立ちます。

住所:Roseni通り

ヴィル・センター

タリンの代表的なショッピングセンター、ヴィル・センター(Viru keskus)は、ロッテルマン・センターの南側、Narva maantee通りを挟んですぐ向かいにあります。 併設のソコス・ホテル・ヴィル (Sokos Hotel Viru)は新市街のランドマークにもなっているソ連時代の高層ビルです。冷戦時代には、最上階の「ラジオ・ルーム」が西側からのスパイ情報をキャッチし、モスクワに届けていました。

住所:Viru väljak 通り 4/6番地

エストニア国立歌劇場

ヴィル・センターからTammsaare公園を通って南西に行くと、エストニア国立歌劇場(Rahvusooper Estonia)があります。 1913年に完成したネオクラシック様式の建築で、当時のタリンでは最大級の建物でした。現在はオペラ座と、エストニア国立歌劇場管弦楽団のコンサートホールの複合施設となっています。

住所:Estonia puiestee通り

自由の広場

Estonia puiestee通りを更に西に進み、Pärnu maantee通りを渡った先にはタリン最大の広場、「自由の広場(ワバドゥセ広場、Vabaduse väljak)」があります。 「自由の広場」は、2009年に完成した比較的新しい広場です。 かつては旧市街の城門の一つ「ハルユ門(Harju värav)」があった場所で、広場の北西にあるガラスパネルから門塔の土台を見ることができます。 東側に立つ聖ヨハネ教会(Jaani Kirik)は比較的新しい教会で、合唱団のコンサートなどが催されます。 西側の丘に立つ十字架は、1918年から1920年までの最初の独立戦争を記念した「独立戦争記念碑」です。更に登って行くと、山の手の「台所を覗く塔」があります。

住所:Vabaduse väljak

占領歴史博物館

自由の広場から西へ、Kaarli puiestee通りの坂を登って行くと、右手にガラス張りの博物館があります。ソ連統治時代をテーマにした「占領歴史博物館(Okupatsioonide muuseum)」です。 1920年に独立を勝ち取ったエストニア共和国でしたが、1939年にはヒトラーとスターリンの密約「独ソ不可侵条約」に基いてソ連軍が進駐し、その占領下に置かれます。 その後不可侵条約を破棄したナチス・ドイツがサンクトペテルブルクを目指して攻め寄せますが、その撤退後は再びソ連に占領され、連邦の一共和国とされます。 博物館では、ソ連とナチス・ドイツによる合計3回に渡る占領の時のドキュメンタリー映像をはじめ、新聞や写真、兵器などが展示されています。 また、盗聴器など「反革命分子」をあぶりだすために使われた抑圧の道具や、共産主義指導者たちの銅像があり、「暗黒の時代」を演出しています。

住所:Toompea 8, Kesklinn, 10142 Tallinn 開館時間: 午前11時~午後6時(9月~5月) 午前10時~午後6時(6月~8月)

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