タルトゥ旧市街の見どころ
このページでは、タルトゥ旧市街の見どころをご案内します。
ラエコヤ広場
タルトゥ旧市街の中央広場・ラエコヤ広場(Raekoja plats)は、エマユギ川のほとりから市庁舎まで伸びている東西に細長い広場です。 この広場は13世紀からの街の中心で、市場や井戸があり、罪人への公開刑罰も行われていました。今のように3階建ての石造建築が並ぶようになったのは、18世紀後半に街を焼き尽くした大火災の後のことです。 市庁舎(Raekoda)も1789年の建築で、当時のオランダの建築様式に影響されています。ネオクラシック様式の二階部分は、街の議事堂になっていました。地下は牢獄になっていました。現役の市庁舎として使われていますが、中に入って展示物を見ることもできます。 市庁舎の前にある噴水には、傘を差しながらキスをする男女の像が立っています。
聖ヨハネ教会
ラエコヤ広場からRüütli通りを北に進み、四本目のLüübeki通りを左折すると、右手に煉瓦造りの教会「聖ヨハネ教会(ヤーニ教会、Jaani kirik)」があります。 聖ヨハネ教会は、北ドイツ・リューベックの人々が14世紀後半に建設しました。ファザードや壁、内装の随所に塑像が飾られているのが特徴的です。塑像の多くは数々の戦争で失われたため、残されたオリジナルの塑像は内部に展示されており、外壁に飾られているのはレプリカです。
住所:Jaani 5, 51007 Tartu
タルトゥ玩具博物館
タルトゥ玩具博物館(Tartu Mänguasjamuuseum)は、聖ヨハネ教会の正面から伸びているLutsu通りを南西に進むと、すぐ右手にあるピンク色に塗られた平屋の建物です。 1770年代の建築で、タルトゥで現存する中では最も古い建物の一つです。 展示物は人形など、19世紀以降のエストニアの民族玩具が中心です。屋根裏部屋は子どもの遊び場になっています。裏にも展示室があります。
住所:Lutsu 8, 51006 Tartu
タルトゥ大学(ドルパット大学)
聖ヨハネ教会に戻って右折し、Jaani通りをしばらく進むと、左手にギリシャ神殿のような円柱が並ぶ大きな建物が見えてきます。 これが400年近い歴史を持ち、バルト地方最高の大学とされるタルトゥ大学(Tartu Ülikool、あるいはドルパット大学 Universitas Dorpatensis)です。 スウェーデン王のグスタフ・アドルフが1632年に設立。当時のリヴォニアでは戦乱が続いたため、タリンに移転したこともありますが、のちに戻って来ました。 19世紀に入ると大学としての本領を発揮し、特に医学や科学の分野で成果を上げました。現在の建物も、1806年に建設されたものです。 内部では、リストやサラサーテなども演奏した豪華なホール(Aula)や、学生に懲罰を与えた部屋、ギリシャ・ローマ時代の彫刻などがあるタルトゥ大学美術館を見ることができます。
住所:Ülikooli 18, 51007 Tartu