高野山には何を着ていくべき?月ごとの気温と服装マナー

高野山の参拝ではカジュアルな服を着ていても大丈夫ですが、最低限の服装マナーもあります。特に宿坊では注意が必要です。 また、標高800m以上の高地にあるため天気は不安定で、平地に比べてかなり冷え込む日もあります。どんな服を着ていくべきか、月ごとの気候(最高気温、最低気温、降水量)と、それに合わせたおすすめの服を解説します。 月ごとの天候については、気象庁が発表した過去の気象データ(気温や降水量などの平均値)を参考にしていますが、天気次第で大きく変動するので、最新の天気予報もチェックしてください。

高野山の参拝での服装マナーは?カジュアルな服でも大丈夫?

高野山は四国88ヶ所の巡礼を終えた人が、お遍路めぐりを無事終えたお礼参りをする場所でもあり、白衣・輪袈裟・金剛杖などお遍路の服装でお参りしている姿も見かけます。 しかし、高野山を参拝するにあたって、特に決められた服装はありません。 一方で、Tシャツやスウェットの上下など、シンプルかつカジュアルな服装で参拝・観光している人もたくさんいます。 高野山町石道などを歩いて行く人や、山内でも車やバスを使わず徒歩メインでまわる人は、その日の天気に合わせて、歩きやすい服を着て行くのがいいでしょう。 お寺に入る際の服装のマナーは、一般的な日本のお寺や神社と同じです。 例えば、ミニスカート、オフショルダー、ダメージジーンズなど、露出が多い服装は避けるべきとされています。 宿坊に泊まって、朝の勤行に参加する際は、浴衣や丹前などを着ていくと退出を求められることもあります。 毛皮や革でできた服(特に、そういった素材を使っていることが目立つ服)は、「動物を殺して作った服 = 仏教でタブーとされる殺生を連想させる」ことから着ていかないほうが無難でしょう。 また、高野山には神仏習合の名残で神社もありますが、神社に入る(鳥居をくぐる)前に帽子を外すのがマナーです。 建物に入る際は、靴を脱ぐ機会も多いため、すぐに脱ぎやすい靴を履いていくと便利です。

1月

高野山の1月の最高気温は3.4℃、最低気温は-4℃が目安です。特に朝晩の冷え込みが厳しいので、ダウンやロングコートなどの防寒性の高いアウターなど、完全防備の服がおすすめです。 月間の降水量の目安は87.6mmと少なく、晴れの日も多いですが、雪が降ることもあるので注意が必要です。

2月

高野山の2月の最高気温は4.8℃、最低気温は-3.8℃が目安です。1月と同じく、ダウンやロングコートなどの防寒性の高いアウターなど、完全防備の服がおすすめです。 月間の降水量の目安は97.4mmと、1月よりは少し多いものの、それほどではありません。

3月

高野山の3月の最高気温は9.2℃、最低気温は-1.0℃が目安です。軽くて防寒性に優れた中綿コート、インナーにダウンベストなどを着ていくのがおすすめです。 月間の降水量の目安は141.7mm。天気がいい日が多いですが、冬よりは雨の日も増えてきます。

4月

高野山の4月の最高気温は15.1℃、最低気温は3.7℃が目安です。厚手のカーディガン、ロングカーディガン、スウェットなどが活躍します。 月間の降水量の目安は141.5mm。東京の5月、大阪の9月と同じぐらいです。

5月

高野山の5月の最高気温は20.1℃、最低気温は8.9℃が目安です。暑くもなく、寒くもないちょうどいい季節で、天気が良ければ、日中は薄手の長袖トップスで大丈夫です。 朝晩の冷え込みに備えて、薄手のジャケットやカーディガン、ストール、パーカーなどを持ち歩くのがいいでしょう。 月間の降水量の目安は166.6mm。東京の6月、大阪の7月と同じぐらいで、天気が悪い日も増えてきます。

6月

高野山の6月の最高気温は22.8℃、最低気温は14℃が目安です。5月と同じく、薄手の長袖に加えて、薄手のジャケットやカーディガン、ストール、パーカーなどを持っていくのがおすすめです。 月間の降水量の目安は260mm。気温は過ごしやすいのですが、天気予報には注意が必要です。

7月

高野山の7月の最高気温は26.6℃、最低気温は18.4℃が目安です。日中はだいぶ暖かくなるので、トップスは半袖がいいでしょう。朝晩は涼しいので、薄手のカーディガンやシャツなど、持ち運びをしやすい羽織りを用意するのがおすすめです。 月間の降水量の目安は256.4mm。6月と同じく、かなり多めです。

8月

高野山の8月の最高気温は27.8℃、最低気温は18.8℃が目安です。おすすめの服装は7月と同じく、半袖のトップスと薄手の羽織りです。 月間の降水量の目安は192.5mm。6月~7月よりは少ないものの、まだ多めです。

9月

高野山の9月の最高気温は23.7℃、最低気温は15.3℃が目安です。6月と同じく、薄手の長袖に加えて、薄手のジャケットやカーディガン、ストール、パーカーなどがおすすめです。 月間の降水量の目安は247.5mm。台風などの影響で多めになっています。

10月

高野山の10月の最高気温は17.8℃、最低気温は9.1℃が目安で、東京の11月中旬~下旬と同じぐらいの気温です。朝晩の冷え込みが厳しくなるので、ライトアウターは必須。厚手のニットなどもおすすめです。 月間の降水量の目安は203.3mm。9月よりは少なくなっています。

11月

高野山の11月の最高気温は12.2℃、最低気温は3℃が目安です。東京の真冬(12月~2月)と同じぐらいの気温なので、しっかりとした寒さ対策が必要です。ニットとコートの組み合わせなどがおすすめです。 月間の降水量の目安は108.4mmと、高野山としては少なめです。

12月

高野山の12月の最高気温は6.3℃、最低気温は-1.6℃が目安です。標高が高い分、都市部の冬よりはかなり寒くなるので、万全の防寒が必要になります。ニットなどの厚手のトップスに加えて、ダウンジャケットやダウンコートなど、保温性に優れたアウターを着ていくのがおすすめです。 月間の降水量の目安は89.3mm。一年で一番少ない時期ですが、雪には注意が必要です。